若年人口の減少もそうですし、職業に対する若者の意識が急速に変化していることも原因でしょう。
必ずしも正社員ではなくてもよい、フリーターが自分に合っている、といった価値観が多様化しています。
さらに、団塊世代の大量退職をにらんだ大手製造業が若年労働者の採用を積極化し、他業種の人員確保を圧迫しているという見方もあります。
新聞や雑誌に取り上げられることのない中小企業についての情報は少なく、ほとんどの中小企業は自らの存在をアピールできるブランド力を持ち合わせていません。
また、企業に関する情報が少ないがために、個々の中小企業に対しては「どのような仕事を行っているのかがわからない」という印象が、一般の人々には強いため、人材を募集しても集まらないことが多く、人材の不足につながっています。
中小企業の製造業は、大半が低賃金・長時間労働というイメージが強い一方、専門的知識・技能・技術が求められるために、特に最近の若年層は敬遠しがちな部分があるので、人材不足につながっています。
中小企業自体も自社にとっていかなる人材が必要であるかについて明確な考えがないことも多いようです。
ただ「人が足りない」、「明るく元気な人に来てほしい」という漠然としたイメージしか持っていないと、「取りあえず応募してきた人を採用する→必要な人材でなかったためにすぐに辞める→人材を確保できない→取りあえず応募してきた人を採用する」という悪循環に陥ることになってしまいます。
大企業と比べて教育にかけるエネルギー、時間、資金が、中小企業では不足する傾向にあります。
その結果、多くの中小企業は「採用が困難→人材育成ができない→人材力が高まらずに競争力を高められない→企業活動が活性化しない→採用が困難」という悪循環に陥ることになります。